日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月4日)と夜間、深夜(時間は、各都道府県の歯科診療所によって異なっています)に歯が痛み出した場合とか口腔疾患とか、交通事故などによる外傷の応急処置は、各都道府県の歯科医師会または、各市の歯科医師会が経営する休日夜間診療所で行われています。この診療は、あくまでも応急処置で、継続的な診療はしていませんので、その後の継続的な歯科の治療は、かかりつけのクリニックに行く必要があります。その時大切な事は、保険証を持参する事です。乳幼児、ひとり親などの他の医療証がある人は、その医療証も必ず持って行きましょう。

コピーの保険証では、保険は適用されません。もし、保険証を持っていなければ、全額自費負担となります。ただ、全額負担をした場合、後日、償還制度で払い戻しを受けることができます。この各都道府県、または各市の歯科医師会が経営する救急休日夜間診療所で夜間に治療を受けようと思う場合は、出来るだけ、前もってこの診療所に電話をしておきましょう。

特に診療時間を確認する必要があります。電話番号は、各都道府県歯科医師会と各市の利用しようと思う救急夜間診療所で調べるとのっています。歯の治療を受けようと思い場合、どこの歯科医院に通えばよいか迷う事が多いと思います。そのとき、多くの人がしてしまう間違いは、通いやすいクリニックを選ぶ、口コミサイトを参考にする、友達の進めで決める、医院の規模で決める、学会に出席しているかどうかで決める、治療のスピードで決めると言う事です。

しかし歯の治療において大切な事は、将来的なお口の健康な環境を維持できるような処置をしてくれるかどうかなのです。患者側の要求に沿う事でなく、患者さんのお口の将来的な健康を提案できる歯科医師である事なのです。そのために大切な事は、治療を始める前に予防歯科を大切にしてくれるところです。最初徹底した、歯磨きの方法を教えてくれるクリニックがよいクリニックです。

次に大切な事は、記録をしっかり取っている歯科医師です。治療は100%うまくゆくわけではありませんから、記録があると、後で検証する事ができます。そのために治療の経過をカメラでとる歯科医師はよいのです。ホームページを見ると、院長の思いが載っています。

ここに設備のアピールをしているようなクリニックはやめましょう。患者のお口の環境をいかに守るかという思いを載せているクリニックを選ぶべきです。そして、もう一つ大切な事は、即日治療をするクリニックは避けるべきです。歯科治療は、チーム治療なので、即日で治療はできません。

インプラントは、歯周病や外傷などで歯を失った場合、その機能を補うよい治療法の一つです。その治療法は人工歯根を顎の骨に入れ、その上に人工の歯を被せることで、歯の噛み合わせを回復する方法です。従来の歯を失った場合の治療法は、ブリッジや部分入歯でした。ブリッジは、失った歯の左右を削り、底の歯市をかけるように人口の歯を作る方法ですが、健康な両側の歯に大きな負担をかけてしまいます。

人口の歯は、歯を失った部分の型をとり、人口の歯とピンクの床を作り、歯にばねでひっかけるものです。残りの歯にばねでひっかけますので、その残りの歯の大きな負担を掛けてしまいます。インプラントは、顎の骨に人工歯根をしっかり固定しますので、違和感無く噛むことができます。噛む力が回復するので、身体全体の健康も回復できます。

ただ、インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を差し込む時に手術が必要となります。そしてブリッジや人工の歯と違って、治療に保険がききません。健康な自然の歯の人でも歯周病になる可能性がありますが、インプラント体の近くには、健康な歯のように血管が、たくさん来ていませんので、歯周病と同じような症状が起こりやすくなります。これをインプラント周囲炎といいます。

この予防をすることが、インプラントをまもるのに、たいへん重要で、定期的に、手術を受けたクリニックに通う必要があります。インプラントの治療を1本の歯で受ける場合は、人工歯根を1本顎の骨に埋めてその上に被せ物をする治療で終わります。しかし全ての歯を失ったり、ほとんどの歯がない場合は、4本のインプラント体をバランスよく、骨の間移入する手術のことをオールオンフォーといいます。人工歯根を6本使えばオールオンシックスとなります。

人工歯根を埋入した日に仮り歯を入れますので、すぐに噛むことができますし、審美的にも自然に見えます。以前は総入歯の場合、インプラント体は10本から14本に埋めていましたが、最近の研究でインプラント体は4本から6本で良いことが分かったのです。この治療のおかげで手術中の腫れも少なく、費用もかさまず、手術時間の短縮も出来、患者さんの精神的負担も減りました。さらに、もう一つの利点は、顎の骨が少なく、インプラント手術ができなかったり、大掛かりな顎の骨の増殖が必要な人の場合もオールオンフォーの技術を使えば移植手術なしにインプラント手術ができるようになったことです。

埋入の本数は、骨の状態をCT撮影をして、3次元的に検討をして、最適な本数を決定します。インプラント体を埋入した日に仮歯を固定しますので、軽い食事や会話はその日のうちに出来るようになります。マイクロスコープは最初、耳鼻科、眼科で使用され、次に脳神経外科、産婦人科、心臓外科で使用されるようになりました。1990年代になって歯科でもマイクロスコープが使用されるようになりました。

人間の2点間の識別脳力は、0.2mmが限界と言われています。今まで、歯の治療は歯科医師の経験や勘に頼ってきましたが、このマイクロスコープを使用する事で、3倍から20倍に拡大する事が出来て、特に歯の根幹治療に非常に役立っています。実際に患部を見ることができますので、正確な作業ができて、治療のレベルが上がるのです。マイクロスコープを使った治療は治療器具も小さく、肉眼での治療とは違う技術も必要です。

マイクロスコープが高価な上に、まだ治療技術の教育が一般的でなく、日本では2~3%くらいしか、この治療法は普及していません。まだ、マイクロスコープの治療に保険がききません。歯の根幹治療においては、歯の内部を拡大してみることができるので、より正確な治療ができますし、虫歯の場合もより正確に必要部分を削ることができます。さらに審美歯科においても、「生体に親和した機能」を得るために、治療ステップに精密さが必要とされています。

マイクロスコープを使用した治療は、これから発展してゆくことでしょう。人の骨は、毎日破壊と再生を繰り返す「骨代謝」をしています。歯列矯正は、この骨代謝を利用して歯を動かしてゆきます。装置で、歯に少しづつ力を加えることで、少しづつ歯は動いてゆきます。

歯は大体1カ月に1mm程度動きます。強い力を変えても、歯がはやく動くわけではなく、まわりの血管を圧迫するので、正常な代謝が行えず、歯が動かなくなったり、歯根や周囲の骨に大きなダメージを与えてしまいます。したがって歯の矯正には治療に2~3年かかります。矯正治療具を始め付けた時や調整をした場合、鈍い痛みや、歯が浮くような感覚がある場合があります。

これは矯正装置をつけて4~5時間すると、歯が動く準備を始めるからです。この痛みは通常2~3日でなおります。しかし、痛みに対する耐性、歯の動き方によって、この痛みには個人差がります。余りに痛む場合は、担当歯科医師に相談して、痛み止めを使用してもいいでしょう。

何処で、歯の矯正治療を受けるかですが、経験豊富な歯科医師、治療前に治療経過と料金を明示してくれるクリニック、疑問や不安に丁寧に答えてくれる歯科医師、院内が清潔であること、通院しやすい位置にあることを気日音のして探しましょう。そのためには複数のクリニックに行って事前相談をすることをお勧めします。

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