歯科クリニックには、虫歯になった時しか行ったことがないという人もいるのではないでしょうか。歯のトラブルが生じた時の治療として歯科クリニックは活躍することになるのですが、トラブルにならないように予防を行うために普段から利用しておけば、大きなトラブルもなく高齢になっても自分の歯を一本でも多く残せることになります。自分の歯が一本もなくなってしまったとしても、総入れ歯にすれば自分で普通の食事をいただくことができます。しかし、歯の健康は体の健康にも大きくつながっています。

総入れ歯であれば、味がしにくかったり噛みごたえを感じにくくなるので、昔は好きだったメニューもおいしくないように感じてしまうことになります。また、自分の歯で噛むということは脳を活発化することにもなるので、認知症の予防にも役立ってきます。一本でも自分の歯を残すためには、毎日の歯磨きで自分でケアすることはもちろんなのですが、自宅ではケアしきれない分を専門の知識を持った歯科クリニックで手入れをしてもらうことは欠かせません。予防歯科は、歯のトラブルが発生しないようにするための治療でもあり、若いころから定期的に利用しておくことがおすすめです。

予防歯科は、年齢問わずに歯の健康を保つために欠かせない治療となります。歯や歯茎に特別なトラブルがなくても、予防歯科という治療で保険を使って利用することができるため、自己負担額は少なく気軽に利用することができます。予防歯科治療で行われていることは、毎日のお手入れ方法の指導や歯石除去、フッ素の吹きかけなどがあります。自分では時間をかけて歯磨きをしているつもりであっても、気が付かないうちに部分的に磨き残していることもあるものです。

歯磨きのくせによっていつも磨き残されてしまった部分は虫歯や歯周病に発展することにもなるので、予防歯科の染めだしによるチェックで今後の歯磨きの正しい方法を知ることができます。また、食べかすがついた状態が長く続くとそれが石のようにかたまってしまうことになり、自分ではもう取ることができなくなってしまいます。この歯石は、歯科クリニックの専用のマシンで歯を傷つけることなくきれいに取り除いてもらうことができます。さらに、歯の表面についている汚れを取って磨いてもらうことができたり、仕上げとしてフッ素を吹きかけてもらうことで、きれいな歯に見せることができるとともに虫歯予防にも役立ってきます。

虫歯によって歯が欠けてしまった場合、虫歯を削り落としてもらうとともに被せものをしてカバーをすることになるので、これ以上の悪化を防いで見た目にも美しく仕上げてもらうことができます。一般的な虫歯の治療は、保険適用内となるので自己負担額は少なくて済むのですが、見栄えを良くしたいという場合にはワンランクアップさせた自由診療の治療方法も用意されています。前歯となると他の人からも見られやすい部分なので、利用者も多くいます。保険適用内の治療となると、詰め物や被せものをするにも材料が限定されてしまうことになります。

残念ながら見栄えには劣る一面があり、歯に近い象牙色をしているとしても、自分の歯と並ぶと差し歯であることが分かってしまうことになります。歯にはほんの少し透明感があるので、太陽の下で見ると差し歯には透明度が全くないために分かりやすくなります。自由診療で用意されている材質は、人の歯の性質に近い見栄えで前歯であっても自然な仕上がりになります。ただし、自由診療は全額自己負担となるので予算的な問題も出てきます。

しかし、高額な治療はその日にいきなり行われることはありません。また、クレジットカード払いやローンなども用意されていて、検討する時間も用意されています。歯のトラブルが発生しても、歯根が残っている状態であれば上から義歯を被せて差し歯にすることができるのですが、歯根まで失ってしまうとなると土台がないことにもなるので被せることができません。しかし、ブリッジであれば失った歯の両隣の歯を土台に利用して被せものをすることができます。

ブリッジは、一本の歯を歯根から失った場合に両隣の歯も合わせて合計3本を一つの被せものにします。ブリッジを利用する時には、土台となる2本の歯は被せるために小さく削ることになるという点は理解しておく必要があります。これまで虫歯もなく健康で維持してきたという歯であっても削って姿が見えなくなってしまうことになり、一度削ってしまえばもう元には戻らないことになります。そもそも、土台となる両隣の歯が健康であるからブリッジができることになるのですが、もしも土台となる歯が歯周病にかかってしまったりと支えることができなくなれば、3本の歯が一気に使えないことにもなってしまいます。

ブリッジの治療は、被せてしまえば終わりではありません。治療後にも定期的に歯科クリニックに通って歯周病予防のための予防歯科治療を受けておくことによって、これからも維持できることになります。歯を歯根から失ってしまった場合、一本であればブリッジの他にもインプラントという選択肢があります。インプラントは、歯根から歯を作る新しい治療方法として近年多くの人に利用されるようになってきました。

ブリッジでは、両隣の健康な歯にまで影響を及ぼすことになりますが、インプラントになると他の歯には全く影響を与えません。一本でも自分の歯を残したいという人には、ぴったりな方法ともなってきます。インプラントは、チタンなどの金属でできた人工歯根を使うことになり、歯があった部分の奥にある骨に埋め込むことになります。大掛かりな外科手術が必要になるため、血液検査やレントゲンなどたくさんの検査を行うことから始まるのですが、場合によってはインプラント治療ができずに検査料だけがかかってしまうということもあります。

感染症などの危険性もあり、それだけ安全を第一に考えて行われている治療になります。インプラントは、骨に人工歯根が定着をしてしまえば、あとは義歯を取り付けるだけで快適な食生活を取り戻すことができます。虫歯になることはもうありませんが、歯周病には気を付けなければなりません。歯周病を悪化させてしまうと土台となる人工歯根がぐらつくことになるので、定期的なメンテナンスを受けることが欠かせなくなります。

インプラントは、骨に金属を埋め込むことから肉体的にも精神的にもつらい歯科治療となってしまいます。そのために、本数が多くなるほどに苦痛に感じることになり、総入れ歯の人になれば入れるべき本数が多いことから諦めてしまう人もいるほどです。しかし、総入れ歯の人でも利用しやすいようなインプラント治療の方法も用意されています。オールオンフォーは、下の歯が一本もないという状態の人でも、たった4本だけのインプラントで下の歯を全てカバーすることができる治療になります。

本来であれば、12本ほどのインプラントの埋め込みが必要になるところ、半分以下の本数で済ませることができるのでより手軽になってきます。インプラント治療は、骨の状態によって人工歯根を入れることができないために断念せざるを得ない人も多くいます。しかし、オールオンフォーになると歯があった場所に限定されることがなく、その人にとってベストな位置を選んで4本埋め込まれることになるので、より治療ができやすくなってきます。斜めに差し込むことによって安定性も良いので、フランスパンなどのかたいものでもしっかりとした噛みごたえを感じながら美味しく食事ができるようになります。

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