歯科医院やクリニックは虫歯や歯周病を初めとした口腔内の不調を治療してくれます。歯は日々私たちが食事をする上で欠かせないものであり、違和感や不具合を感じたら早めの診療が重要です。ミュータンス菌などの細菌によって歯が溶かされる病である虫歯は放置すると、歯を失うこと以外に様々な合併症を引き起こすとされます。歯磨きをせず、放ったままの口の中では細菌が増殖し徐々に神経に到達します。
すると歯の痛みの他、酷い頭痛が発生したり場合によっては発熱や体がだるくなり日常生活が送りづらくなります。口周りの神経が腐り始めると細菌は付近の部位、顎の骨に到達するようになります。すると顎の骨は炎症と化膿し、歯茎から膿が出るようになり骨髄まで細菌が入ると骨髄炎を引き起こすとされます。骨髄炎は吐き気や嘔吐などの体調不良を起こし、虫歯は放置すべきでない病であることが分かります。
また口腔内の細菌が血液まで侵入すると循環を悪くし、脳梗塞や心筋梗塞といった最悪死に至る恐れのある病を発症してしまいます。この他にも顔面神経麻痺、脳腫瘍、消化器系の不調など身体の多くの場所を不調にさせるとされ毎日の歯磨きで予防するのが重要です。あるいは定期的に歯科医院で検診をすることで被害を最小限に収束できるでしょう。虫歯や歯周病を発症させないためには、毎日の歯のブラッシングが大切ですがどんな歯ブラシを使用すべきか悩むかもしれません。
歯科医などがおすすめする歯ブラシの選び方は、まずヘッドは小さめものが良いです。これは磨く部分が小さめであると奥歯にブラシが届きやすく磨き残しを減らし易いためです。次に毛の硬さは普通のものが良く、硬すぎると歯茎を傷つけてしまったり逆に柔らかいと毛先が寝やすくプラークを除去しづらいです。しかしこれは虫歯予防の人に適しているタイプであり、歯周病の予防や改善の場合は柔らかい毛先がおすすめです。
これはブラシが柔らかいと歯茎の腫れや出血、痛みを感じにくくなるからです。歯ブラシといえば毛先がギザギザのものや真っ直ぐなものがありますが、歯科医が推奨するのは後者の方です。フラットカットと呼ばれるこの毛先は均等に歯に圧力がかかり歯の隙間にフィットさせやすく、磨き残しを少なく出来ます。ちなみに歯周ポケットに歯垢が付着しやすい歯周病患者の場合、毛先が細いものを選ぶと汚れを除去しやすいのでおすすめです。
歯ブラシの毛の素材は商品によって動物製のものがありますが、吸水性が高く乾燥しにくいので不衛生です。ナイロン製のような化学繊維のものが使用しやすいです。自力での歯ブラシで口腔内の健康は守れますが、虫歯の治療は難しく対処可能なのはごく初期段階のものだけです。痛みや不調を感じたら歯科医院で施術してもらうようにすべきです。
しかし近年歯科治療の考え方が変わるようになり、歯も衣服やヘアスタイルのようにファッションの一部として認識されてきました。そんな中できたと言えるのが審美歯科であり、見た目の美しさと機能性に焦点を当てた総合的な歯科医療だとされます。金歯や銀歯などの詰め物は目立ちやすく、人によっては笑顔のような歯を見せるのが恥ずかしいと感じることがあります。審美歯科ではオーラルセラミックのようなセラミック製の人工歯を被せて自然のものと見分けをしにくく、治療をしたとバレにくい施術が可能です。
ホワイトニングも審美治療の代表的なものの一つであり、加齢や遺伝、食生活などの要因によって汚れた歯を白くできます。差し歯と比べて安価であり、専用の薬品で漂白するので歯を削らずに済むメリットがあります。この他インプラントや歯の矯正も審美歯科では行うことが可能と言われます。しかし良いことばかりではなく審美治療の多くは保険が適応されないことがあります。
特に失った歯の代用治療であるインプラントの場合、1本あたり十数万もの費用負担がかかると言われます。歯科医院で行う一般的な歯の治療は多くの場合、国民健康保険が適応され費用負担が少なく済みます。けれども矯正治療やインプラントなどの自由診療の場合、全費用を支払う必要があります。何万、あるいは何十万という費用のかかる治療は受けたくても一括で支払えず困ってしまうことがあるでしょう。
そうした人におすすめなのがデンタルローンと呼ばれる立替払制度であり、これは信販会社が治療費を一時的に払い後から患者が分割で返済していく仕組みです。デンタルローンは歯の治療目的だけに限定されるローンであり、高額な施術に対応しやすいよう年利が平均で5から10%と低いです。返済回数も最大で80回以上に設定でき、これは約7年に相当されゆとりを持って費用を変換できるメリットがあります。ちなみにデンタルローンは総量規制の対象外でもあり、年収が低くても高額な治療に挑むことが可能です。
しかしローンと名前があるように必ず利用前に審査があり、少なくとも20歳以上の成人であり安定した収入を持つ人が条件です。未成年者の場合、親の承諾書を用意したり親の名義でデンタルローンを組む必要があります。そしてデンタルローンは医療費控除の対象にもなり、必ずしもお金を消費し続けなければいけないわけではありません。税務署で確定申告時に申請することで可能ですが、その際医療機関で利用した領収書などの書類を用意する必要があります。
医療費控除は大まかに説明すると年間を通して医療費の総額が10万円を超えたとき、費用の一部が戻ってくる制度です。インプラントやデンタルローンなどの歯の治療にも対応できる便利な制度ですが、控除を受けたい場合は必ず申請する必要があります。これは会社員でも当てはまり、申請しない限り控除されないので注意が必要です。対象期間は1月1日から12月31日の1年単位であり、医療費控除は直近1年だけでなく5年前まで遡って申告できるとされます。
この時多くの医療費を負担したという書類を用意する必要があります。それでもあの時多くのお金を支払ってしまい、損をしたままという状態をなくせるかもしれません。デンタルローンやインプラント利用での医療費控除を申請する場合、まずは施術をした歯医者での領収書が必要です。通院のために利用した交通機関の領収書も人によっては用意すべきであり、いつどの場所で利用したか記録するようにしましょう。
ちなみに交通費は公共機関ものが当てはまるので、マイカーの通院やガソリン代は対象外になります。デンタルローンでなくてもローンを組んでる場合、契約書のコピーが必要になります。けれどもローンに付随する手数料や金利は医療費控除に入らないので注意しましょう。審美や予防、小児など現在では歯科医療一つとっても様々な診療科目が点在してます。
けれども医療法によって歯科医院が標榜出来る診療科目は4つのみとされます。歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科が医療機関の看板に記載が可能と言われます。一応上記のもので歯学的で社会通念で適切であれば、名称を組み合わせることはできます。それでも審美やインプラントといった診療科目を表記する施設は少なくなく、違法ではと思うでしょう。
違法になる基準として看板に記されてるかどうかであり、そこに表示されなけでは問題はないとされます。なのでインターネット、ホームページで審美や予防、インプラントなどの診療科目があってもそれは看板や広告では無いと考えられてるので違法にならないです。ちなみに全国の歯科医院最も多く標榜されてるの歯科だと言われます。失敗しない歯医者の選び方の一つにホームページを見ることが挙げられ、サイト内に院長以外の従業員の情報の掲載の有無だけでも大きく異なります。
歯科衛生士やスタッフの経歴でその医療機関がどんな治療に特化してるのか、自分が受けたい施術があるかが分かります。口腔内の健康を守る上で歯医者選びも大切ですが、虫歯にならない生活習慣や歯磨きを心がけること十雨用でしょう。